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3.TOKYO SOUL BROTHER−故郷愛で働くプロフェッショナル− 川口かずのり 西新橋ボワヴェール・シェフ

開拓魂 ボワヴェール シェフ 川口かずのり

A級 青森の侍魂に魅せられた料理人
川口かずのり (西新橋ボワヴェール・シェフ)

 

青森と東京を食でつなぐレストランが東京新橋にある。
オーナーシェフは大阪府堺市生まれ。しかもフレンチ出身という異色。
願いは料理の力で青森を世界に広めること。
根底には、日本の未来に賭ける希望の炎が燃えている。

 

 

 

 

開拓魂 ボワヴェール シェフ 川口かずのり

地域を盛り上げるエンターティンメントを志すシェフの川口が切り盛りする現代青森料理レストランは、青森人のみならず多くの食通を虜にする人気店である。しかも彼は、青森県現地の地域おこしにも参画する、という活躍。

 

全く生れの違う他県のフレンチシェフが何故、青森に辿り着いたのか。朴訥で牧歌的、というのが青森県の一般的なイメージだが、彼が出会い、魅せられた青森県の魅力は、全く正反対の凄みあるものだ。

 

青森に行くと、時々「侍のような人に出会い、言葉と目線でバッサリ切られる瞬間がある」という。「地域おこしなんて、お前は本気か」と。

 

一方で青森の人は「日本を代表する義理人情、おもてなしの心がある。昔憧れた任侠映画のような感動がある」。
しかも、「自分のためだけではなく、先祖から授かったもの、文化や知恵を子孫に残そうと命懸けで動いている」。
その語りには、生まれや故郷を越えた憧れが込められている。

 

人も文化も食も優れた青森産に呼称管理制度を

 

「音楽、芸術、食、人と、青森は日本を代表する優れた県なんです」。

 

川口は言い憚らない。

 

開拓魂 ボワヴェール シェフ 川口かずのり

昨今はB級グルメで注目を集める青森県だが、「青森には元来A級を越えた文化と価値がある。それを対外的に明確にすべきだ」、というのが彼の持論だ。

 

例えばフランスのAOC=原産地呼称制度。シャブリ、カマンベール等の名前は国が決めている。同様に「青森独自の文化と価値基準」で、「青森りんごジュース」等の呼称をライセンス化し、価値を高めようというのだ。
さらに彼が「徹底的にやりたい」のが青森に住む人と観光客の差別化だ。

 

「例えば人気の青森シャモロックを東京の僕は二千円で買うけど、地元青森県のレストランには半額で売る。すると観光客が青森に来て得できる。一見東京の僕は苦しい。けど、僕はもっと店のお客様に青森を紹介できる。すると青森に住むことが価値になる。いつか僕にも必ず帰ってくる。これが僕の考える青森式経営です」。

 

正に古き良き日本人のDNA、「義理人情」「任侠」そのものだ。

 

そんな「青森の力」に日本の未来を託して、川口は今日も厨房に立つ。広大なる希望の鍋から吹き零れる情熱とともに、極上の素材を勇気の皿に盛り付ける。

 

開拓魂 ボワヴェール シェフ 川口かずのり

 

川口かずのり
1974年、大阪府堺市生まれ。勝新太郎を尊敬し、趣味は、ヌンチャク他古武道具多数。
三味線、ドラム、ギターを愛す。座右の銘は「報恩謝徳」。

 

 

現代青森料理とワインの店
ボワヴェール
Bois Vert feat. DRAGON SOUP
〒105-0003
東京都港区西新橋1-13-4 B1
TEL 03-5157-5800
FAX 03-5157-5809
ウェブ>>> http://bois-vert.jp/

 

 

 

 

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