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開拓魂 開拓スピリッツ bP 十和田市 三上寛

4.編集日記 「青い森の木造ハウスから」

 

 

開拓魂 開拓スピリッツ bP 十和田市 新渡戸記念館 三上寛

 

今年(2010年)7月6日の夕刻。私は十和田市で開催された世界一小さなロックフェスティバル「開拓魂02」に感動していた。場所は「産馬通り特設ステージ」。津軽出身のロッカー三上寛氏と仲間たち、そしてスタッフたちが吼えていた。最前列はおじいちん、おばあちゃんが陣取って、なんだべ……の顔。何でもいい。皆が楽しんでいる。これだ! 十和田市の未来を元気にする湧水を見た気がした。
我がふるさとに、もっともっと元気になってほしい。いや、なれると信じて本誌の企画に参加した。ふるさとの元気が日本を元気にする。

 

沢尻廣美(東京十和田もみじの会代表理事)

 

開拓魂 開拓スピリッツ bP 十和田市 新渡戸記念館

 

5才の頃、母親と東京の遠い親戚に数ヶ月間家出した。出た家は天井にねずみが走る平屋だったが、そこは二階建ての清楚な家だった。当時日々の暮らしに追われる母はとても厳しく、泣き虫の僕はよく怒鳴られ、叩かれた。が、東京では一変した。東京タワーの展望台に登った時、自動車が玩具のようだとはしゃぐ僕を、やさしく笑って見ていた。その記憶を手探りしたくて、時々僕は東京タワーに登る。彼方でスカイツリーが日々背を伸ばしている。それは時代の変わり目ではなく、新たなつながりの誕生だと思う。新しき日本一高い塔に登るとき、人はどの方角を見るのだろう。青森県生れの僕は、きっと北を見るだろう。それから小さくかわいくなってしまった、東京タワーという日本の母を見るだろう。

 

坂田俊英(編集・発行人)

 

 

 


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